葛飾北斎像(1760–1849 江戸時代後期の浮世絵師)
葛飾北斎は妙見菩薩(北斗星を神格化)を篤く信仰しており、
雅号の「北斎」は北辰妙見菩薩に因んで名乗ったと言われています。
江戸の名所であり町人の信仰を集めた柳島の妙見様(柳島妙見山法性寺、現在の墨田区押上)によく参詣しており、
法性寺の妙見堂を題材とした作品を残しております。
その葛飾北斎に所縁のある柳島の妙見様は
歌川広重、豊国、中村仲蔵、市川左團次、六代目菊五郎、六世桂文治など
多くの絵師や名優などが信仰し吉運を開いたと伝えられています。
葛飾北斎の画業と威徳を称え、そして当時としては長命であったことから、
福神としてお祀りするために葛飾北斎像を彫らせて頂き法性寺様に納めさせて頂きました。
また、法性寺様のあります本所界隈は私の出身地であり、
その故地に作品を納めさせて頂いけたことも感慨深いものがあります。
〈柳島妙見山法性寺 蔵〉